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緑内障

緑内障の治療法-閉塞タイプ

2017/05/09

閉塞隅角緑内障は、房水の出口の役割をしている隅角の部分が、虹彩によってふさがれるため、眼球内に房水がたまって眼圧が上がるタイプです。

構造的にみると、房水が瞳孔から前房に流れるときの抵抗が大きいため、眼圧が高くなって、虹彩の根元が前のほうに押しやられ、隅角がふさがると考えられています。

そのため、レーザー光線を使って虹彩に小さな穴をあけ、房水の流れるバイパスをつくり、隅角を広げて眼圧を下げる治療がこれまでひろくおこなわれていました。

ところが最近、この治療を受けて数年後に角膜内皮細胞が極端に減少してしまう人がいることが問題となっています。

角膜内皮細胞が少ないと、角膜を透明に保つことが出来ずに濁ってしまうため、視力が低下し、角膜移植が必要となります。

そこで、最近では、隅角を圧迫して閉塞の原因となっている水晶体を除去する、いわゆる白内障手術を行う方が安全で、より効果があるとの意見が出てきています。

しかし、白内障になっていればあまり問題はりませんが、全く白内障がない場合、それでも手術を行うかどうかは、決断が難しいところです。

レーザー虹彩切開術を行っても、十分に注意して行えば、角膜にダメージを受けない場合がほとんどだからです。

担当医とよく相談して、どちらを選ぶかを決める必要があるでしょう。

レーザー治療以外の薬物療法やその他の手術

閉塞タイプの緑内障でも、レーザー虹彩切開術が行えない場合があります。

例えば急性の発作で、眼圧が高くなりすぎて角膜がにごり、レーザー光線が通らないケースです。

こういった人には、先に点滴をして眼圧を下げ、角膜が透明になってから手術を行います。

また緑内障が慢性化していて、フィルターの役割をする線維柱帯部分の目詰まりが強く、眼圧が十分下がらないケースがります。

こういた時は薬を使って眼圧を下げます。

点眼薬と内服薬があり、薬によって房水を排出する量を高めたり、房水ができる量を抑えたりする働きをします。

また隅角の癒着が強い場合は、隅角に癒着した虹彩を、特殊な器具ではがす隅角癒着解離術があります。

この時、隅角を十分広げるため、一緒に水晶体切除術を行うのが一般的です。

これは、線維柱帯切除術と比べて合併症が少ないので、癒着が軽い場合は有効です。

この手術は入院が必要になります。

ただし虹彩の癒着をはがすことはできても、線維柱帯の目詰まりが強いと、線維柱帯切除術が改めて必要なることもあります。

閉塞タイプの治療の基本は手術ですが、どの方法で治療し、眼圧の目標値をどの程度にするかは、病気の状態によって変わります。

年齢や生活環境なども考えながら、効果が高く副作用や合併症の少ない方法を選びます。

いずれにしても緑内障治療は、白内障の手術のように治療すれば見えるようになるというものではりません。

残された機能がそれ以上悪くならないよう、維持するために行うものです。

生涯にわたっての診察が必要となる病気です。

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